Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans
右のように周到な手順と力闘の労によって、私たちはようやく一本のビールと食事だけで難をれることができた。つまり「かも」にはならなかったのであるが、――話を元へ戻すと、「澄川」のおせいちゃんのうしろ姿を見送りながら、私はこのときのことを思いだしたのであった。
やがて根戸川亭の出前持が、三皿の料理とホワイト・ライスを届けて来た。私は良心に咎められたろうか、どう致しまして、常にさみしいふところを抱えて飢えていた私は、ごったくや如きのかもになるような男には、拍手こそしなかったが、同情するほどの気持もなかった。――三皿の料理がなんであったか記憶はないけれども、私は籠屋のおたまにその一と皿を持っていってやり、あとはきれいに独りでたいらげて、いいこころもちで眠ったように覚えている。
おせいちゃんは「あとで面白い話をしてやる」と云ったが、詳しいことを聞いたのは翌日の夜、十一時ころのことであった。私が原稿を書きあぐんで、机に凭れたままぼんやりと、この世の生きがたいことや、将来の不安などについて無益なものおもいに浸っていると、土堤のかなたから自動車の音や、女たちの賑やかな声がかすかに聞えて来た。