Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans
前者の怒りと後者の恥とで、私は頭がほてってくるのを感じ、その複合したやりきれない感じに耐えられなくなって、値段を〇五十とつりあげた。少年たちはいっぱし商売人のようにねばった。六人いるから〇五十では分配がしにくい、もう一かん出してくれ。たった一かんくれえ惜しんでも倉が建つわけではあんめえし、と云った。――それはこの土地の通言で、なにかというとよく使われた。ビールをもう一本飲もうとか、浦粕亭(寄席)へなにわぶしを聞きにゆこうとか、煎餅でも買わないかなどという場合、相手が渋った顔でもみせるとすぐに、その言葉を投げつけるのであった。だが私は閉口しなかった。それで不足ならやめにしよう、と云った。みずからおのれをけがすような、やりきれない自己嫌悪とたたかいながら。少年たちは相談をし、私の決心が変らないことを認めて、ようやくその取引は成立した。
私はその鮒を味噌煮にした。骨まで柔らかにするためには、二日か三日くらい煮なければならない。もちろんガスなどはないので、火鉢に粉炭を入れ、味噌煮の鍋を掛けたりおろしたり、また煮つまると水を加えたりしながら、煮あがるのをたのしみに待つのであった。