Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

いま考えるとずいぶんとしより臭いまねをしたものだと思うが、天鉄の人たちとはすっかり親しくなり、ときによるとお花という娘が、「今日はいいたねがはいったから」と、てんぷらを揚げて届けに来たりした。

店は昔ふうで、土間に卓子が二脚ほどあり、鉤の手に畳を敷いた座敷があった。もちろん土間に面したほうは障子もなにもなく、客があれば薄い座蒲団を敷くだけ。膳は四角で、足のない平膳であった。

増さんは年のころ五十くらいで、背丈が低く、ひどいがに股で、頬や顎のまわりに、いつも太い銀色の無精髭を、ブラッシのように伸ばしていた。てっぺんの禿げた頭のまわりも、短くて太い、ブラッシのような疎毛で蔽われていて、太陽の下ではその一本ずつがきらきらと光った。――増さんは酒持参で天鉄へ来た。じつは酒ではなく焼酎なので、一合のそれを天鉄で二合に割ったうえ燗をしてもらうのだが、誂えるてんぷらも変っていた。くるま蝦にしてもあなごにしても、鯊、きす、めごちにしても、自分は頭とか中骨とか尻尾などを、べつに揚げさせて、それを肴に焼酎を啜る。身のところを揚げたのは包んでもらって、家へ持って帰る、というのがいつもの例であった。