Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

だが平二郎は止めにゆくことをよした。止めにゆくと却って増さんは逆上し、おれに赤恥をかかせたと云って、もっとひどくきみのに暴力をふるうからである。――きみのは躯にいつも痣の絶えまがないため、銭湯にゆくことができず、冬でも狭い勝手で行水を使っていた、ということであった。

そのころからまた、増さんの出奔癖もぶり返した。なにも云わずにひょいといなくなったまま、ときには半年、ときには二年くらいも帰っても来ず、手紙もよこさないのである。帰って来るのもまったく突然であった。まるで朝でかけた者が夕方に帰って来た、といったようすで、家へはいるなり、(きみのがいれば)「めし」とか、「酒」とか云う。きみのが工場に出ているときだと、山崎屋という酒屋で立ち飲みをしていて、きみのに、「銭を持って来い」と使いを出すというぐあいであった。

夫婦には子供がなかった。増さんが道楽のあげく悪い病気にかかって、そのため子が生れないのだといわれたが、きみの自身はそれだけがせめてもの儲けものだと、平二郎のかみさんに云っていたそうである。

こういう生活が二十年以上も続いた。そうして増さんが四十五歳の年、――というのは平二郎と同年だからはっきり覚えているのだそうだが、――一年ばかり出奔していた増さんが、帰って来るといきなり、きみのを殴ったり蹴ったり