Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans
かつて大旦那は増さんのことを「命の恩人」と云った。増さんが「大きなしくじり」と云ったのはそのときのことをさすらしい。二つの言葉はまるで反対だし、実際になにがあったかはわからずじまいだったが、若旦那もしいて供をさせようとはしなかった。
相変らず酒は飲むけれども、増さんは決して酒乱にはならなかったし、喧嘩などもしなかった。大蝶の工場で雑役のようなことをやっているうちに、大蝶の若旦那の口ききで、漁業組合へ勤めるようになった。――もちろん妻に乱暴するなどということはない。きみのは完全な跛になったため、水汲みや薪作り、買物などは増さんが引受けた。そればかりか、まえに記したように、銭湯へ背負ってゆくようにさえなった。
「人間があんなに変れるものかどうか、おらもう自分がばかにでもなったようにたまげけえったもんだ」と平二郎は云った、「――それでな、或るときおら増さんに訊いてみただよ、おめえもずいぶん変ったもんだ、まるで増さんじゃねえみてえだぜってよ」
「すると増さんはえへら笑いをして、こう云っただよ」平二郎は続けた、「――東の養魚場の旦那んとこで鶏を五十羽も飼ったことがあった、そのとき旦那が牝鶏に家鴨の卵を抱かしてみた、その卵がけえって、ほかのひよこといっしょに育ったが、家鴨の子は家鴨だべえさ、ちょっと育つと養魚場の池の中