Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans
ドイツ製のなんという薬だ。忘れたけれども白い粉薬で一服のむと死ねるのだ。そんな問答をして、その夜は別れた。
「たぶん来やしまいと思ったわ、でも念のためだと思って薬だけ拵えておいたのよ」と栄子は云った、「かあさんが頭痛薬のノーポンをのんでたでしょ、それを一服しっけえしちゃって、それにメリケン粉を少し混ぜたの、ノーポンて薬は白くって、ガラスを粉にしたみたいにきらきら光るのよ、それがメリケン粉と混ざったものだから、とっても強い催眠薬みたいに見えたわよ」
私が質問すると、栄子は片方の肩をぴくんと突きあげた。
「そんなことわかりきってるじゃないの、あたいは借りがほうぼうに溜まってるでしょ、だから心中したってことになれば、みんな同情して、そんなようなわけなら貸しは待ってやろう、ってことになるわよ」と栄子は云った、「そうでしょ」
要するに偽装心中をたくらんだのである。栄子は岸がんが来ないかもしれないと思ったが、岸がんは約束どおりやってきた。彼は晒し木綿の肌襦袢と白いさるまたを見せ、死に装束だ、という意味のことを云ったそうである。襦袢もさるまたも既製品で、一と五〇くらい出せばどこでも売っている品物だそうであった。