Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans

Aozora Bunko

、第4水準2-78-20)」まで、荒地に縦横の水路を通じていた。――この水路や沼や池には、鮒、鯉、鮠、鯰などがよく繁殖するため、陸釣りを好む人たちの取って置きの場所のようであった。また、沼や池や芦の茂みの中には、獺とか鼬などが棲んでいて、よく人をおどろかしたり、なにごとでもすぐに信ずるような、昔ふうの住民を「隙さえあれば化かそうと思っている」ということであった。

この町ではときたま、太陽が二つ、東と西の地平線上にあらわれることがある。そういうときはすぐにそっぽを向かなければ危ない。おかしなことがあるものだ、などと云って二つの太陽を見ると「うみどんぼ野郎」になってしまう。そうしてそのときにはすぐ脇のほうで、獺か鼬の笑っている声が聞えるということである。特に鼬はたちの悪いいたずら好きで、人が道を歩いていると、ひょいと向うへとびだして来て、立ちあがって、交通整理でもするように、右手をあげて右をさし示したり、左手で左のほうをさしたりする。そうしたら必ず反対のほうにゆかなければならない。うっかりしてそちらへゆけば、きまって池か堀か、わるくすると根戸川へ落ちこんでしまう、といわれていた。