Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
Lisez 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 160 961 caractères · 317 écrans
仲人は尤もだと合点して帰り、それから数回、両家のあいだを往復したのち、五郎さんのほうで「家風に合わないから離縁した」という名目を立て、正式に離婚がきまると、ゆい子の荷物もきれいに篠咲へ戻された。
町の人たち、ことに五郎さんの友人たちは、この離婚に不審を持った。友人たちはこの結婚に嫉妬と羨望を感じ、五郎さんとのつきあいも疎遠になっていた。云うまでもなく、花嫁が縹緻よしで、東京の女学校出身者であることが、かれらの庶民的な生活感情を刺戟したのであって、それが半年と経たないうちに離婚したとなると、かつての羨望や嫉妬が、こんどは激しい疑惑と詮索欲とに変った。
「いったいどうしたっていうだ」と友人たちは五郎さんに訊いた、「女学校を出たし、あんなきれえな嫁さんだったによ、なにがあっただかい」
五郎さんは答えに困った、「これってことはなかっただ、あの人もまたこれから嫁にゆくだろうしな、本当にこれっていうほどのことはなかっただよ」
友人たちは代る代る訊いたし、いろいろと近所の評をさぐってみたが、それほど骨を折る暇もなく、第一級の情報をつかむことができた。それは、篠咲へ貝を売りにゆく女が聞いて来たもので、――ゆい子は五郎さんが男でなかったから帰った、ということであった。