Classiques japonais avec furigana
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
Lisez 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 271 caractères · 263 écrans
まさかに化物でもないだろうけれど、どうしても唯の人間じゃあないわ。
重兵衛 (まだ疑うように。)そんな人には見えねえが……。凄い凄いと云って、一体どんなに凄いんだよ。
おつや それがさ。どうと云って、口じゃあ話が出来ないけれど……。なにしろトテモ凄いのよ。さすがのがら金も総身に水を浴びせられたように、ぞっとしたわ。太ァちゃんだって、怖い怖いと云って、蒲団をかぶって顫えているのよ。
重兵衛 子供は兎も角も、お前までが顫え声になって……。(又かんがえる。)あんなおとなしやかな人がどうして凄いのか、おれにゃあさっぱり呑み込めねぇ。
おつや おじさんは無神経だから、なんにも感じないのよ。じれったいねぇ。
重兵衛 そう騒ぐな。まあ、内へ這入って様子を見届けよう。
おつや じゃあ、おじさんだけお這入んなさいよ。あたしはここにいるから……。
重兵衛 ここに立っていられるものか。まあ、這入れよ。(手を把る。)
おつや (身ぶるいして。)忌よ、忌よ。どうしてあんな人のそばへ行かれるもんか。夜が明けけるまでここに立っているわ。
重兵衛 こんな所にいると、かぜを引くよ。
おつや (泣声になって。