Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

鬼の面 ――銭形平次傑作選3

野村 胡堂

Lisez 鬼の面 ――銭形平次傑作選3 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 28 312 caractères · 57 écrans

Aozora Bunko

主人が誰かに命を狙われていると脅えていたのも無理のないことだ」

「――――」

「でも、主人を殺してすぐ自分が縛られては何んにもならない。幸い主人を怨む者はうんとある。――そこで、長い羅宇に紐を巻いて、花火筒の手軽なもののような鉄砲をつくり、中へ煙硝を詰めて、鏨を鉛玉の代りに撃ち出すことを考えた。――火皿などは要らない。火薬を塗した観世撚を、小さい穴へ差し込めば宜い、その先へ長くて丈夫で品の良い線香を立てた。線香は時刻を測ってちょうど半刻(一時間)で煙硝の口火に燃えくつようにし、それを川の見える窓側に置き、筒先を仏壇の真ん中に向けて、自分は花見船に乗って出かけた」

「なるほどね」

八五郎は思わず感嘆の声をあげました。

「狙いは定めてある。寸毫の狂いはない。主人は信心に夢中で、線香の匂いなどは気にもしない。長い経が始まった。ちょうど潮時、真昼の鐘が鳴るころ、羅宇の鉄砲は鏨の玉を撃ち出し、主人は背中から撃たれて即死してしまった」

「その羅宇の鉄砲を誰がどこへ隠したんでしょう、親分」

八五郎は四方をキョロキョロ見廻しました。

「引き汐だよ」

「?」

「鉄砲には反動がある。