Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
鬼の面 ――銭形平次傑作選3
野村 胡堂
Lisez 鬼の面 ――銭形平次傑作選3 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 28 312 caractères · 57 écrans
鏨を撃ち出した羅宇は、恐ろしい勢いで後ろの方へハネ返ると、そのまま窓の外の川に落ちた。羅宇は軽くて丈夫にするため、たぶん蝋を引いた麻紐を巻いてあったことだろう。そのまま引き汐に乗って、俺たちが窓から覗いたころは品川の海へ流れて行ったに違いあるまい」
「あッ、なるほど、考えやがったな」
「これは、幾度も幾度も試した上の仕事で万に一つ違いなく仕組んだに違いあるまい。たった一つの手掛りは、窓の敷居の上に、少しではあったが、線香の灰が残って居たことだ」
「その兄殺しの伯次の野郎が」
「待て待て八、先を急いではいけない、伯次は自分の仕掛けた悪事の恐ろしさに、花見船などに乗って浮かれている気になれなかった、そこで向島の寮へ行って、近所の流れに釣れても釣れなくても構わない釣に行った」
「あの赤い酒は?」
「兄の平左衛門は、弟の酒を盗む悪い癖を知っていた。それに、弟が自分の命を狙っていることも知っていた。弟が邪魔になって仕様がないので、一か八かで、秘蔵の和蘭渡りの赤い酒に、手に入れた南蛮物の毒を入れて置いた。――そうでしょうね、恵斎先生」
「まさにその通り、この赤い酒の中には、香も匂いも何んにもない、恐ろしい毒が入っている、たぶん昇汞というものだろうと思うが」