Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なるとひちょう

鳴門秘帖(三)

吉川 英治

Lisez 鳴門秘帖(三) (なるとひちょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 261 216 caractères · 521 écrans

Aozora Bunko

思ってみるだけでも痛快だ。乗り気になる値がある。

で、眼八。

その男が帰ったあとで、何食わぬ顔をして、宗理の口うらをひいて家へ戻ってきた。

寝床の中で、とっくりと前後のことを綜合してみると、やはり弦之丞もお綱も立派に阿波へ入って、どこかにほとぼりをさましているという結論が生れてくる。

眼八は寝られなかった。

当たった富札をふり廻しているような興奮で一世一代の仕事だと考えた。初めは直接に三位卿のところへ持ち込んで、城内で羽振のきく若公卿に取り入ろうと胸算をとったが、それもあまり支配者を出しぬく形になるので、とにかく蒼惶として起き抜けに代官屋敷へやってきたわけ。

それは桐井角兵衛にも寝耳に水であった。

「で、お前がいた時に、大黒宗理の所へ来あわせた男というのは、いったい、何者なのだ? まさか弦之丞自身ではあるまい」

「そうです、無論弦之丞じゃありません、どこかこの辺の浜へ稼ぎに来ていた船大工の手間取。そいつが研師の宗理の手から、研ぎ上がった二本の刀を受け取って帰って行きました」

「船大工が?」

「ヘエ、しかし、ひとつは、無銘の長い刀、ひとつは新藤五という小脇差で、すばらしい名作、鑿や手斧なら知らないこと、船大工風情の手にある代物でないことは分っています。