Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こくしかんさつじんじけん

黒死館殺人事件

小栗 虫太郎

Lisez 黒死館殺人事件 (こくしかんさつじんじけん) de 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 296 741 caractères · 584 écrans

Aozora Bunko

一、附近の枯芝は何時頃焼いたか?

一、裏庭側全部の鎧扉に附着している氷柱の調査。

一、夜番について、裏庭における昨夜十一時半以後の状況聴取。

それからほどなく、闇の中を点のような赭い灯が動いていったと云うのは、法水等が網龕灯を借りて、野菜園の後方にある墓地に赴いたからだった。その頃は雪が本降りになっていて、烈風は櫓楼を簫のように唸らせ、それが旋風と巻いて吹き下してくると、いったん地面に叩き付けられた雪片が再び舞い上ってきて、たださえ仄暗い灯の行手を遮るのだった。やがて、凄愴な自然力に戦いている橡の樹林が現われ、その間に、二本の棺駐門の柱が見えた。そこまで来ると、頭上の格の中から、歯ぎしりのような鐘を吊した鐶の軋りが聞え、振動のない鐘を叩く錘舌の音が、狂った鳥のような陰惨な叫声を発している。墓地はそこから始まっていて、小砂利道の突当りが、ディグスビイの設計した墓※だった。

墓※の周囲は、約翰と鷲、路加と有翼犢と云うような、十二師徒の鳥獣を冠彫にした鉄柵に囲まれ、その中央には、巨大な石棺としか思われない葬龕が横たわっていた。さて、ここで墓柵の内部を詳述しなければならない。