Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こくしかんさつじんじけん

黒死館殺人事件

小栗 虫太郎

Lisez 黒死館殺人事件 (こくしかんさつじんじけん) de 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 296 741 caractères · 584 écrans

Aozora Bunko

「だが、君の理論はけっして深奥じゃない」熊城はここぞと厳しく突っ込んだ。「だいたいその時伸子の瞼を下させたのは? 全身を蝋質撓拗性みたいな、蝋人形のようにしてしまった道程が説明されていない」

猫の前肢という結び方の図

法水は大風な微笑を泛べて、相手の独創力の欠乏を憫んでいるかのごとく見えたが、すぐ卓上の紙片に、上図を描いて説明を始めた。

「これが、猫の前肢と云う、猶太人犯罪者特有の結び方なんだよ。そこで熊城君、この結び方一つに、廻転椅子に矛盾を現わした筋識喪失――あの蝋質撓拗性に似た状態を作り出したものがあったのだ。見たとおり下方の紐を引っ張ると、結び目がしだいに下っていく。けれども、結び目に挾まっている物体が外れると、紐はピインと解けて一本になってしまうのだ。だから犯人は、予めその鍵の使用数と最初結び付ける高さを測定しておいてから、その鍵と鐘を打つ打棒とを繋いでいる紐の上方に、鎧通しの束を結び付けておいたのだ。そうすると、演奏が進行するにつれて、鎧通しを廻転させながら、結び目がしだいに下の方へ降っていく。そして、伸子が朦朧状態で演奏している――ちょうど讃詠の二回目あたりで、彼女の眼前を、まるで水芸の紙撚水みたいに、刃の光が閃き消えながら、横になり縦になりして、鎧通しが下降していったのだ。