Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こくしかんさつじんじけん

黒死館殺人事件

小栗 虫太郎

Lisez 黒死館殺人事件 (こくしかんさつじんじけん) de 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 296 741 caractères · 584 écrans

Aozora Bunko

つまり、韻のまだ残っているうちにペダルを踏むと、竪琴には唸りが起る。――貴方がたは、あの悪ゴシップのおかげで、そんな自明の理を、僕から講釈されなければならんのですよ」と瓢逸な態度が消えてしまって、法水は俄然厳粛な調子に変った。

「ところが、そうなると、クリヴォフ事件の局面が全然逆転してしまうのです。もし、夫人がその音を聴いたとすれば、当然貴方がた二人の方に後退りしてゆくでしょうからね。そこで旗太郎さん、その時、弓に代って貴方の手に握られたものがあったはずです。いや、むしろ直截に云いましょう。だいたい装飾灯が再び点いた時に、左利であるべき貴方が何故、弓を右に提琴を左に持っていたのですか」

と法水の凄愴な気力から、迸り落ちてきたものに圧せられて、旗太郎はまったく化石したように硬くなってしまった。それは、恐らく彼にとって、それまでは想像もつかぬほど、意外なものであったに相違ない。法水は、相手を弄ぶような態度で、ゆったり口を開いた。

「ところで、旗太郎さん、波蘭の諺に、提琴奏者は引いて殺す――と云うのがあるのを御存じですか。事実、ロムブローゾが称讃したというライブマイルの『能才及び天才の発達』