Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こくしかんさつじんじけん
黒死館殺人事件
小栗 虫太郎
Lisez 黒死館殺人事件 (こくしかんさつじんじけん) de 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 296 741 caractères · 584 écrans
Th ※(アキュートアクセント付きE小文字)r※(グレーブアクセント付きE小文字) se S ere na
とたんに一同の口から、合したような呻きの声が洩れた。ことにセレナ夫人は、憤ると云うよりも、むしろあまりに意外な事実なので、ぼんやり旗太郎を瞶めたまま自失してしまった。旗太郎はタラタラと膏汗を流し、全身を鞭索のようにくねらせて、激怒が声を波打たせていった。
「法水さん、貴方――いや閣下! この事件の恐竜と云うのは、とりもなおさず貴方のことだ。しかし、オットカールさんの咽喉に印されていたという父の指痕は――あの恐竜の爪痕は、いったい貴方の分身なのですか」
「恐竜※(感嘆符疑問符、1-8-78)」と法水は、噛むように言葉を刻んで、「なるほど、恐竜と云えるものが、あの殯室にいたことは事実確かなんです。しかし、その一人二役の片割れは蘭の一種――衒学的に云うと、竜舌蘭なんですがね」と云って、懐中から取り出したレヴェズの襟布を引き裂くと、その合わせ布の間から、縮みきって褐色をした、網様の帯が現われた。さらに、その前面には、それがまた、幾重にも重ね編まれていて、ちょうど拇指の形に見える楕円形をしたものが、二つ附いていた。