Classici giapponesi con furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Leggi おばけの正体 (おばけのしょうたい) di 井上 円了 (いのうええんりょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 74.925 caratteri · 145 schermate
第七七項 狂人の化け物
第七八項 乞食の化け物
に帰り来たれるに、一時は幽霊が来たりしものと家内より村内の騒ぎとなりしが、しょせん轢死者は違った人と分かり、同人は自身横浜に来たり戸部署へ右の由を訴え出でしに、以前の礫死者は何者とも知れずなりしという。
もし、これが五、六十年の昔ならば、立派な幽霊談を組み立つるであろう。
第七七項 狂人の化け物
余の郷里に一狂人ありて、性質、挙動ともに極めて温和で、ただニコニコとたえず笑ってばかりいるが、狂人だけに昼眠って、夜になると終夜出かけて歩き回っている。その村のものはよく知っているから、夜中遇ってもなんとも思わぬが、他地方からはじめて来たものは、夜中この狂人に遇うと、いずれも驚かさるるのである。ある夜、乞食が村内の森の中にある空き堂に泊まろうと思い、その中に入れば、堂内の隅に髪を乱し、青い顔してニコニコ笑っている。これを見て乞食はビックリし、化け物がいると叫び、近辺の民家へ逃げ込んだことがある。ほかにも、狂人を化け物と見誤った例があろうと思う。
第七八項 乞食の化け物
今一つ、余の郷里の化け物話をすれば、村外に火葬場がある。夜ふけてそのそばを通りたる人が、火が燃え上がっていると見、最初は燐火ならんと思いたるも、だんだん近づくに従い、青白き顔の形が火の中に見ゆるのでビックリし、これは亡者の幽霊ならんと考え、ふるえ上がる