Classici giapponesi con furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Leggi おばけの正体 (おばけのしょうたい) di 井上 円了 (いのうええんりょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 74.925 caratteri · 145 schermate
第一〇八項 邪神の祟
第一〇九項 狸の腹鼓
第一〇八項 邪神の祟
ある大地主が、己の所有地内に小さき祠があるが、なんの神を祭りしものか知れぬ。とにかくその地は不潔なれば、祠をほかの清潔の地にうつすことに定めた。その後、地主が眼疾を起こし、その痛み忍び難いほどである。出入りの者みな申すには、「神の祟なれば、祠をうつすことはやめさせたし」という。これを聞いて地主大いに怒り、「不潔の所より清潔の所に移すに、祟をなすがごとき神は邪神に相違ない。邪神ならば恐るるに足らず」といい、急に命じてその祠をこぼち、その神をやかしめたれば、眼疾たちまち全快せりとの話がある。眼疾と遷祠とはもとよりなんらの関係のないのに、神の祟などというは愚民の迷信である。かかる迷信を医する手段としては、時によりこのようなる荒療治も必要である。
第一〇九項 狸の腹鼓
世に狸の腹鼓と伝うる怪談があるも、深更になると遠方の物音が手近く聞こゆるから、山寺の木魚の音などを誤って狸の腹鼓とすることが多い。少し古い話なれども、山形県庄内にて起こった出来事を紹介しよう。ある年の秋、天気快晴の夜三時ごろより五時ごろまで、トントンと響く音が聞こえ、あるいは遠くなり、あるいは近くなりする。