Classici giapponesi con furigana
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さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
Leggi 三枚続 (さんまいつづき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.572 caratteri · 124 schermate
二十六
姉さんどうしたんだッてね、余り可哀相だから声を懸けてやりましたが、返事をしません。疵処にばかり気を取られて、もう現なんだろうと思いました、少いのに疼々しい。」
二十六
「じれったいから突然肩に手を懸けると、その女中は苦しくッてか、袷も透すような汗びっしょり、ぶるぶる震えているんでしょう。
どうしたんだって聞きますとね、足の裏から突通るほどの踏抜をしたんだそうで、その前の日の事だっていうんです。
見りゃ込合っていましたけれど、どれも病人、人の世話を焼こうという元気の好い奴は居りませんや、こいつかかり合だ、身体を抜くわけにゃいかねえような気になりました。
一体どこの者だ、家は遠いかって聞きますとね、つい五町ばかり先でございます、あの、親分の処に、と弱った声でいいました。親方というのは鯰の伝――どうです騒の卵じゃありませんか、尋常事じゃアありますまい。
何でも伝が内の奉公人に違えねえ。野郎め、親方々々と間違でも人に謂われる奴が、汝が使ってる者がこんな怪我をしてるのに、医者に寄越すッて、ないら病の猫を押放したような工合は何たる処置だい、姉さんをつけて寄越さないまでも、腕車というものがないのじゃあなかろう、可哀相に丸ぽちゃの色の白いのが、今の間にげっそり痩せて、目のふちを真蒼にしていらあ、震えてるぜ。