Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate

Aozora Bunko

「なにっ、ボートがなくなったって。」

首領もかけだしてきました。おおぜいの部下が、そのあとにつづきます。そして、みんなが後部甲板のてすりにもたれて、くらい海を見おろすのでした。

もし、ひるまなら、まだ明智ののったボートが見えていたのかもしれませんが、このくらさでは、どうすることもできません。

首領は船を東京のほうへすすませて、ボートをさがしましたが、ついに明智探偵を発見することはできませんでした。東京に近づきすぎては、こっちの身の上があぶないので、思うぞんぶんに、さがしまわることができなかったからです。

それから一週間ほどたったある日のことです。明智探偵事務所へ、みょうな電話がかかってきました。

明智が電話口に出ますと、いきなり、ウフフフフ……という、きみのわるい笑い声が聞こえてきました。

「ウフフフフ……、明智先生かね。おれは恐怖王といわれているどろぼうだ。このあいだは明智先生のうでまえを、つくづく見せてもらったね。あれはおれのまけだった。たしかにまけたよ。だが、おれは、まけっきりではすまさない。このしかえしは、きっとしてみせる。先生、ようじんするがいいぜ。