Classici giapponesi con furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate
……だがそれにしてもこの城郭、恐ろしいほどに宏大だが、こんな宏大な城郭が、いったいどこにあるのだろう?」しばらく考えたが見当がつかない。「目ぼしい大藩の大名といえば、加賀に島津に細川に、尾張に紀伊に仙台の伊達。しかしそれとて城郭は、こうも大きくない筈だ。……といって外国のかまえではない。日本古来の様式だ」そこでまたじっと考え込んだ。しかしどうしても見当がつかない。「わからないのが本当だろう。秘密を保つのが築城の極意、図面を一見しただけで、わかるようでは名城とはいえない。……だがこの構えから推量すれば、慶長前期の風がある。ひどく古風の城でもない。まてよ」というと、眼を宙に茫然と見上げたものである。と、ブルッと身ぶるいをした。「わかった!」とあたかもうめくように、「わかったわかった! ううむ、わかった! あんまり見慣れていたために、かえって今までわからなかったのだ。がしかし!」とまた茫然。「こうまで詳しい縄張りを、誰がどうして描いたんだろう? ……これさえあれば徳川家を……島原一揆? なるほどなあ」じっと腕を組んだものである。「謀反の輩でなかったら、こんな恐ろしい絵図面を、手に入れようなどとはしないだろう」