Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate

Aozora Bunko

武器蔵

と、すぐ木だまがホッ、ホッ、と返り、それを縫って、キョッ、キョッ、キョッと、ほととぎすの声が聞こえてきた。

「いいなア」と広太郎はうっとりとした。「お京様そっくりのこの娘と、こんなすがすがしい山間で、一緒に暮らしたらどうだろう」

その時君尾がいったものである。

「あの、袴広太郎様、お願いがあるのでございますの。どうぞどうぞ当分の間、むさくるしくはございますが、妾の家にお泊まりくだされ、杉窪の里の人たちの、味方となってはくださいますまいか」

その声には熱があり、訴えるようなところがあった。

武器蔵

袴広太郎と君尾とが、山上で話をしている頃、銅兵衛は武器蔵で部下を指揮し、武器の手入れにふけっていた。

「槍が五十筋、弓が百張、ええと太刀が五百振りか。……それから鉄砲が六十挺に、地雷弾が八十個かな。……さあさあ矢尻をとぐがいい、弦を張ったり弦を張ったり。……貝と鉦とは大丈夫かな。……ほぐれぬように柄糸を巻き、刀のさびを落として置け。……二十挺の種ヶ島の筒口に、湿りをつけてはならないぞ。……鞍からあぶみからくつわまで、手落ちがあったら承知しねえ。……籠手すね当てのかずを調べ、野郎どもに渡して置け。