Classici giapponesi con furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate
……ただし」というとまた威嚇的、「ご承知なくば是非に及ばず、剣戟をもってお相手致す。由井先生におかれても、天草殿におかれても、すでに十分の用意をもって、湛慶川の向こう岸まで、実は出張っておられるのでござる」「まあさまあさ長崎氏」こういってとめたのは三郎兵衛。「やぶから棒に性急に、そう高飛車に申すものではない。マアごらんなされ、将右衛門殿がびっくりしておいでなさるではないか。それにさ言葉もちとぞんざい。いけませんな、注意なさるがよろしい。さて……」というと三郎兵衛、その智的な冷静な眼を、真っ直ぐに将右衛門の顔へ注いだ。と、いったいどうしたんだ、にわかに機嫌よく笑ったものである。「アッハハハ将右衛門殿、さぞお驚きでございましょうな。いやこれは誰でも驚く。秘密に秘密にとはかったものが、それこそなんの前触れもなく、突然明るみへ出されたのだからな。拙者にしてからが胆をつぶしましょうよ」それからまたも部屋の中を、のどかな顔をして見廻した。
障子に秋陽がさしている。南向きの障子である。と、一点ポッツリと、黒い影があらわれた。うしろ羽根の長い小鳥である。そのうしろ羽根が動いている。