Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
それから、ともかくも北原さんへの手紙を書いてしまい、久助さんを使に出してしまってみると、なおさら広い。
この広い座敷へ、今宵は相当に夜具もあてがわれて、竜之助とお雪ちゃんは別々に寝ました。
今夜はどんな夢を見せられるか知れないが、お雪ちゃんはやっぱり、気苦労と疲れがあるものですから、夜半近くにぐっすりと眠りに落ちました。
お雪ちゃんが、もう正体もなく眠りに落ちたと見た時分――それはどちらからいっても丑三頃でしょう、竜之助が静かに起き上りました。
そうして燈下で何か動いているかと見れば、それは頭巾をかぶっているのであって、頭巾をかぶるまでには、もう、常の身仕度はすっかり出来ていたのです。そうして刀をさしながら、お雪ちゃんの夜具の裾を通って、襖を細目にあけたとしても、それは、あの油断のない米友をさえ出し抜いたことのある足どりですから、お雪ちゃんが気のつきようはずはありますまい。
こうして竜之助は裏庭から、まもなく塀の外へ出ました。
竹の杖を一本ついて、そうして徐ろに、山を下って、高山の町の方へ出て行く物腰は、曾て甲府の躑躅ヶ崎の古屋敷を出た時の姿と少しも変りません。