Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate

Aozora Bunko

六十八

遠慮なく大きな声をして、二人をびっくりさせるのは、清澄の茂太郎でありました。

六十八

船を送り出して、自分ひとりは田山白雲のあとを追って陸路をとった七兵衛は、難なく九十九里の浜を突破して、香取、鹿島に着きました。

たずぬる人の行方は、漠然たるようで、実はなかなか掴まえどころがありました。香取でも、鹿島でも、足あとを手繰ってみると、まさしく、それらしい人の当りのつかないというところはありません。それというのは、一つは天性盗癖ある者は、同時に機敏な探偵眼をも備えていて、七兵衛の追い方とたずね方が要領を得ていたせいかも知れないが、もう一つは、白雲そのものの人品骨柄が、目立たざるを得ない特徴が物を言い、到るところで、

「その武者修行のお方なら、かくかくで、これこれのところへおいでになりましたのが、それに違いごんすまい」

画家という者はなく、武者修行の剣客とのみ見られている。事実また当人も画家と言わず、剣術修行を標榜して渡って来たのかとも思われる。そこで七兵衛は、上手な猟犬が獲物を追うと同じことで、あとをたどりたどり、臭いをかぎかぎ、ついに勿来の関まで来てしまいました。