Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate

Aozora Bunko

今度こそは、束の間のうたた寝を揺り動かされる心配はなく、思うように眠りを貪ることができるのを喜んで、眠りこくっている。

ほとんど、どのくらいのあいだ眠ったものか、自分にも分らないが、醒めた時は、寝不足と、酔いとは、二つながら、すっかりさめ切ってしまっていました。

だが、時間の方は醒めてはいない。眠りと、酔いとが醒めた時は、たしかに夜中であることに気のついたのは、長い思案の後ではなく、寝間の状態もはっきり眼にうつると共に、近くに誰もいないのも、いない奴が悪いのではなく、程よい時間で、お暇乞いをして行ってしまったものであることはハッキリとする。酔っていない主膳は、それも無理ではないと思う。

枕許の酔ざめの水を飲んで、うまいと思い、それから手水に行こうとして、ひとり立ち上った足どりも、あんまり危なげはない。

勝手知った廊下を歩んで行く。

なるほど、夜は更けている、何時か――おやおや鶏が啼いているわい。

夜明けの近いことを知った主膳は、なんだか一種異様の里心といったようなものに動かされて、本当にはっきりした気持で、また廊下を歩いて帰りました。

たまに、こんな気紛れ遊びをすることも、頭が冴えていいものだ、幸いにして乱に落ちなかったのは、我ながら上出来というものだ。