Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
「そうするくらいならば、ここまでは来まいが、或いは一思いにそうするよりも、これが悪かったかも知れない」
「たとえどうなりましょうとも、死ぬよりはましでございます、わたしは殺されることはいやでございますから、どうぞお助け下さいませ、生命あっての物種でございますもの」
「実はお前を助けるために連れて来たのではない、わしが助けられたいために、こうして来たようなものですよ」
「何とおっしゃいます、あなた様のお言葉は、どういう意味に取ってよろしいか、わたしには全くわかりませんが、どちらでもよろしうございます、わたしは助けられさえ致せば、どんな仰せにでも従います」
「ここは往来だから、こうしているうちに人が通る――さっき逃げ去った駕籠屋ども、それから前の村から人をよこすと言ったあのおどかしの旅の者、どちらにしても人目にかかってはよくないな、わしのためにも、お前のためにもよくあるまい」
「ああ、その通りでございます、もうこうなりましては、夜の明けない先に、行けても、行けなくても、せめて国境を越してしまわなければなりませんでした」
「国境までは何里あります」
「それは大変でございます、ここは久々野の村外れとしましても、美濃の国境の金山までまだ二十里もございます」