Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate

Aozora Bunko

奇面城の秘密

怪人四十面相

怪人四十面相

ある日、麹町高級アパートの明智探偵事務所へ、ひとりのりっぱな紳士がたずねてきました。それは東京の港区にすんでいる神山正夫という実業家で、たくさんの会社の重役をしている人でした。その神山さんが、明智探偵としたしい友だちの実業家の紹介状をもって、たずねてきたのです。

明智は、神山さんを応接室にとおして、どういうご用かと聞きますと、神山さんは、心配そうな顔で、

「じつは、明智さん。わたしは怪人四十面相に、脅迫されているのです。」

と、恐ろしいことをいうのでした。

「エッ、怪人四十面相? そいつのもとの名は怪人二十面相ですね。しかし、そいつは、三月ばかりまえに、『宇宙怪人』の事件で、わたしがとらえて、いまは、刑務所にはいっているはずですが……。」

明智探偵は、いぶかしそうにいいました。

「ところが、やつは、とっくに牢やぶりをしていたのです。」

「それはおかしい。あいつが牢やぶりをすれば、すぐにわたしの耳にはいるはずです。また、新聞にものるはずです。わたしは、まったく、そういうことを聞いておりません。」

「いや、それが、いまさっき、わかったのです。わたしは、この事件を警察にしらせました。