Classici giapponesi con furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate
ビニール仮面
と叫ぶように、たずねるのでした。
ビニール仮面
「わしかね。わしがだれだか知りたいというのかね。」
男は、ぐっと声をひくくして、ヌウッとお面のような顔を前につきだしました。
マユミさんは、おびえきって、いまにも逃げだしそうになるのを、やっと、ふみこたえています。もう返事をする力もありません。
「ウフフフ……、わしの顔を、よく見なさい。これは、わしのほんとうの顔じゃない。面をかぶっているのだ。だが、きみは、こんなやわらかい面を、まだ見たことがないだろうね。
二、三年前に、こういうやわらかい面が、フランスから輸入されて、日本でも売りだされたことがある。それは、道化師のようなおどけた顔ばかりだったが、わしは、あれにならって、あれよりも、もっと上等の面をつくらせたのだ。
この面は、ビニールでできているんだよ。だから、顔にぴたりと吸いついて、顔の肉が動けば、そのとおりに、この面も動く。
口と目のところは、くりぬいてあって、ものをいえば口が動くし、目のあなの中で、まばたきすれば、面がまばたきしているように見えるのだ。
ところで、マユミさん、わしが、なぜ、こんな面をかぶっているか、わかるかね。