Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate

Aozora Bunko

敵のただ中へ

この男はヘリコプターになれているらしく、その操縦ぶりはじつにみごとなものでした。

敵のただ中へ

それから一時間ほどのち、四十面相の部下のにせものと、ポケット小僧をのせたヘリコプターは、奇面城の前の広っぱに着陸していました。

四十面相の部下のヘリコプターがかりは、ジャッキーとよばれている男で、その助手のもうひとりの男は、五郎という名でした。ポケット小僧がそれを、ちゃんとおぼえていたのです。

ジャッキーと五郎になりすましたふたりは、食料をつめたかごをヘリコプターからおろし、それをはこんで、奇面城へはいろうとしました。

そのとき、「ごうッ……。」という恐ろしいうなり声が、どこからかひびいてきたのです。

「アッ、いけない、虎だ。虎がやってくる……。」

ポケット小僧が、とんきょうな声をたてました。

「エッ、虎だって?」

ジャッキーと五郎が、口をそろえて叫びました。ふたりとも、虎の番人がいることは聞いていましたが、四十面相の部下に変装してしまえば、だいじょうぶだと思いこんでいたのです。

ところが虎は、おけしょうや服装なんかではごまかされません。においです。虎の鼻は人間よりもずっとするどいので、人間のひとりひとりのにおいが、ちゃんとわかるのです。