Classici giapponesi con furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate
死んでいるんだ。いったいどうして……。」
いそいで、もう一ぴきのほうを、しらべましたが、これもつめたくなっています。数時間まえに、息がたえたらしいのです。
「病気ではない。病気で二ひきとも、いっぺんに死ぬなんてことは考えられない。鉄砲でうたれたのでもない。これもひょっとすると……。」
四十面相は、しゃがんで、一ぴきの虎の口をしらべました。
「アッ、やっぱりそうだ。血だッ。血をはいている。毒をのまされたのにちがいない。」
二ひきとも、口と鼻から血をたらしていました。たしかに毒殺されたのです。
四十面相は、そこにつっ立ったまま、じっと腕ぐみをして考えていましたが、ハッとしたように目を光らせました。
「いったい、これはどうしたわけだ。だれかが虎を毒殺した。だが、おれの部下のほかに、ここへ近づいたものはないはずだ。ジャッキー、なんだか、気味のわるいことがおこったぞ。ゆだんはできない。いよいよ、さいごの手段をとるほかはないようだ。」
四十面相がそういって、岩あなのそとへでたとき、遠くのほうでピストルをうちあう音がとどろきました。警官隊と、四十面相の部下の見はり人たちとのたたかいが、はじまっているのです。