Classici giapponesi con furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate
宙に浮く首
ぞっと、するほど、こわくて、うつくしい光景です。
少年たちは、息もつまるおもいで、それを見つめているのでした。
宙に浮く首
世田谷区の木下昌一君のおうちのそばにある森の中に、からだじゅう銀色に光る怪物が、あらわれてから二、三日は、なにごともなく、すぎさりました。
あのとき、怪物はケラケラと笑いながら、高い木の上に浮きあがっていって、そのまま闇の空へ、すがたを消してしまいました。
少年団員たちは、こわくなって、そのまま、めいめいのうちへ逃げかえり、おとうさんに、そのことを話しましたが、
「そんなばかなことがあるもんか。きっと、リンでも、もえているのを、見まちがえたのだろう。」
といって、すこしも、とりあってくださらないのでした。
むりもありません。全身銀色にかがやいて、目はまっ赤にひかり、口の中は火のようにもえている人間なんて、この世にいるはずがないからです。
ところが、少年たちは、夢を見たのではありません。あの恐ろしいやつは、やっぱり、ほんとうの怪物だったのです。それから二、三日たった、あるばんのこと、こんどは千代田区の、やしき町のまんなかに、銀色のやつが、あらわれたのです。