Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate

Aozora Bunko

マユミさんは、みんなに見はりばんをたのんでおいて、おとなりの電話をかりて、まだ世田谷の杉本さんのうちにいる小林少年と、それから、警視庁の一一〇番へ、このことを知らせました。一一〇番へ電話をかければ、近くをまわっているパトロール=カーが、すぐにかけつけてくれるのです。ながくて五、六分、早いときには二、三分でやってきます。

二階じゅうの人が、明智の部屋のまえの廊下に集まって、きみわるそうに、ひそひそと、ささやきかわしながら、閉めきったドアを見つめています。

そうして、三分もたったでしょうか。おもてのほうから、かすかに、ウー……、ウー……という、サイレンの音が聞こえてきました。

「アッ、パトロール=カーだ。やっと、きてくれたぞ。」

みんなは、たのもしそうに、ささやくのでした。

マユミさんは、階段をかけおりて、アパートの玄関へいってみますと、おもてに白い警視庁の自動車がとまっていて、中からふたり警官が出てくるところでした。

パトロール=カーには、警官がふたりしかのっていません。運転はそのうちのひとりがやるのです。夜光人間と聞いているので、自動車をからっぽにしておいて、ふたりとも、とびだしてきたのでしょう。