Classici giapponesi con furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate
それは警視庁の中村警部の部下の刑事で、明智探偵は、よく知っていたのです。
刑事が、うなずいて立ちさりますと、明智は窓をしめ、かけがねをはめて、しばらく部屋の中を見まわしていましたが、すみにおいてある木の戸だなと壁のあいだに、すこし、すきまがあるのを見つけ、からだを横にして、そこへかくれてしまいました。
それから一時間あまり、なにごともなくすぎさりました。
部屋の中は、しいんと、しずまりかえって、まったく、からっぽのように見えます。ドアや窓には、みな、うちがわから、しまりがしてあります。
もし夜光人間が、どこかをこじあけて、はいってくれば、すぐにわかりますから、明智探偵は、かくれ場所からとびだして、つかまえる。
庭やうちの中の廊下には、五人の刑事がかくれていますから、さわぎがおこれば、すぐにかけつけてくる、というてはずなのです。
やがて、窓のそとに夕やみがせまり、みるみる日がくれて、庭は、まっ暗になってしまいました。部屋の中も、電灯をつけないので、しんの闇です。
その暗闇の中で、明智探偵は、タバコを吸うのもがまんして、しんぼうづよく待ちぶせしていました。