Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate

Aozora Bunko

」

井戸の底から、上山さんの声がひびいてきました。

「縄をさがさなくても、少年探偵団のきぬ糸の縄ばしごを持っています。それで、いま、おりていきます。」

小林君は、腰にまいていた長いきぬひもをほどいて、そのはしについている鉄のかぎを、井戸がわにひっかけ、ひもを井戸の中にたらしました。そのきぬひもには、三十センチおきに、まるいむすび玉がついていて、それに足の指をかけておりるようになっているのです。

「ぼくと、ポケット小僧だけ、おりていきます。一郎さんは、あぶないから、そこに待っていらっしゃい。書生さん、番をしててください。」

そういいのこして小林君は、もう井戸の中へはいっていきました。小林君が下へおりるのを待って、ポケット小僧も、きぬひもをつたうのです。

小林君が、水のない井戸の底に、おりたときには、上山さんは、もうよこ穴に、はいっていきました。

「ここだよ。石をくんだトンネルのようなものができている。いつのまに、こんなよこ穴ができたのか、わたしは、すこしも知らなかった。あいつは、このおくへ逃げこんでいった。追いつめて、ひっとらえてやろう。なあに、わたしはピストルを持っているから、だいじょうぶだよ。