Classici giapponesi con furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate
「ははあ、肉をやいているな。きっと、こっちに台所があるにちがいないぞ。」
鼻をぴくぴくさせながら、においのほうへ歩いていきますと、ドアがひらいていて、そこから、かすかに白いゆげのようなものが、ただよいだしています。
ああ、ここだなと思って、そっとのぞいてみますと、やっぱりそこが台所でした。白いコック帽をかぶった男が、しきりにビーフステーキをつくっているのです。
ジュウジュウと肉のやける音、油っこいうまそうなにおい、はらぺこのポケット小僧は、よだれがたれてきそうでした。
小僧は、ドアのかげにかくれて、しんぼうづよく、コックがどこかへ出ていくのを、待っていました。
すると、二十分ほどたって、ビーフステーキをこしらえてしまうと、コックは、いそぎ足でドアのほうへやってきました。手洗いへでもいくのでしょう。
小僧はびっくりして、いっそうふかくドアのかげに身をかくしましたが、なにしろポケット小僧といわれるほどからだが小さいので、こういうときにはべんりです。ドアのうしろで、ひらべったくなっていると、そこには人がかくれているなんて、すこしもわからないのです。
コックがいってしまうと、小僧はすばやく台所のなかへはいって、できたてのビーフステーキひときれと、じゃがいもとパンを、そこにあったナプキンにつつみ、りすのように、す