Classici giapponesi con furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate
黄色に太い黒のしまのある動物です。
「アッ、虎だッ!」
とおもうと、ポケット小僧は、もう身うごきができなくなってしまいました。
そいつは、ヌウッと大きなものすごい顔をあらわし、のそりのそり、こちらへ近づいてきます。大きな虎です。いまたすけてやった虎の子の親かもしれません。
ああ、わかりました。四十面相の部下が、「恐ろしい番人」といったのは、こいつのことだったのです。
四十面相は、いぬのかわりに、この大きな虎をかって、奇面城の番をさせているのでしょう。
ポケット小僧は、いまにもこの虎にくわれてしまうのかと、生きたここちもありません。といって、逃げだそうにも、足が動かないのです。らんらんとかがやく大きな目で、じいっとにらまれると、電気にでもかかったように、身がすくんでしまうのです。
虎はもう、すぐ目の前にきていました。はっはっと、くさい息がこちらの顔にかかるほどです。
すると、ポケット小僧にだかれていた虎の子が、うでからとびだして、大虎のそばへかけよって、じゃれつくのでした。
大虎は、虎の子のからだをなめてやりながら、さもかわいくてしかたがないというように、目をほそくしています。