Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
Leggi 探偵夜話 (たんていやわ) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.363 caratteri · 277 schermate
て、いろいろの蔭口を利くものもあったそうですが、さてこうという取り留めた事実もあらわれないで、おげんは相変わらず万年娘で暮らしているうちに、四年前の夏のこと、二、三日わずらったかと思うと、すぐにころりと死んでしまったそうです。わたくしはおげんが死んだ後にその駐在所に詰めるようになったのですが、おげんは評判ほどに浮気らしいみだらな女でもなかったと、今でも彼女を弁護している者もあるくらいです。
あなた方がお考えになったらば余り軽率だと思召すかも知れませんが、わたくしはこれだけの事実を材料にして、おげんの父の五兵衛を拘引することに決めました。その翌日、わたくしが与助を連れて隣り村の榎の門をくぐった時に、五兵衛は炉の前に坐って干魚か何かをあぶっているようでしたが、わたくしが土間に立って拘引することを言い渡しますと、五兵衛は急に顔の色をかえて、はげしく抵抗でもするつもりでしたろう、そこにあった手頃の粗朶を引っつかんで怖ろしい剣幕で起ち上がりましたが、わたくしのうしろからかの与助が小さい顔をひょいと出したのを見ると、かれは急にふるえ上がって、持っている粗朶をばたりと落としてしまいました。