Classici giapponesi con furigana
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
Leggi 探偵夜話 (たんていやわ) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.363 caratteri · 277 schermate
椰子の実
一
」
「与助はその後どうしました。」
「与助はそれから半年ほどの後に病死したので、相原の家は絶えてしまいました。」と、倉部巡査は顔の色を暗くした。
外の雨はだんだんに強くなって、ぬかるみをびしゃびしゃと叩くその音が、あたかも酒を買いに行くその夜の低能児の足音かとも思われるので、私はなんだか襟もとが薄ら寒くなった。姉も黙って炉の粗朶を炙べ足した。
椰子の実
一
B君は語る。
「ほんとうにこてちゃんは可哀そうでしたわねえ。」と、二十歳ばかりの丸顔の芸妓がサイダーの罎の口をぬきながら、ひさし髪のひたいを皺めて低い溜め息をついた。
「それも何かの報いだろう。」と、安井君は大きなバナナの実を頬張りながら言った。
「まあ、可哀そうに。こてちゃんはそんな悪い人じゃありませんでしたわ。」
「一体そのこてちゃんとか、ごてちゃんとかいうのは何者です。やっぱり芸妓ですか。」と、わたしはサイダーのコップをとって芸妓につがせながら、安井君を見かえった。
「芸妓ですよ。」と、安井君はすぐにうなずいた。「一時はなかなか流行妓でね。シンガポールの日本人でこてちゃんの名を知らない者はないくらいでしたよ。