Classici giapponesi con furigana
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
Leggi 探偵夜話 (たんていやわ) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.363 caratteri · 277 schermate
抱え主の方から念のために南風楼へ聞きあわせると、ここへも帰って来ないというんです。それでもまあ、お客と一緒に出たんですから、抱え主の方でも安心していると、夜がふけても小鉄は帰って来ない。」
ここまで話してくると、若い芸妓は眉をすぼめて安井君のそばへ摺り寄っていった。
「安井さん、もうお止しなさいよ。」
「馬鹿。これからが大事のところだ。夜があけると、郊外の椰子の林のなかに倒れている女があるのを土人が発見して、だんだん調べてみると、それが小鉄だということが判ったんです。医師の検案によると、小鉄の死因は頭を強く打たれたので……。髪も着物もぐしょ濡れになっているのを見ると、きのうのシャワーが降ってくる前か、あるいは降っている最中かに、そこで変死を遂げたらしいんです。相手の英国人はどうしたか判らない。なにしろ、大事の稼ぎ人を殺したんですから、抱え主は気違いのようになって騒ぐ。町じゅうの評判もまた大変で、流行妓のこてちゃんが死んだことについていろいろの想像説が尾鰭をつけて言い触らされる。」
「あなたなんぞは一番さきに触れてあるいた方ですわ。」と、花吉は上眼で安井君を睨んだ。