Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

Leggi 探偵夜話 (たんていやわ) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.363 caratteri · 277 schermate

Aozora Bunko

娘のゆくえは知れない。だんだん詮議すると、シンガポールへ出稼ぎに行っていると判ったが、すぐに会いにいくわけにも行かないので、ついそのままになっていると、今度商売用でジャワへ出張することになったので、この機会をはずさずに恋しい娘の顔を見ようと、シンガポールへ上陸するのを待ちかねて、すぐに南風楼へ行って小鉄をよんだというわけです。」

商売用を兼ねているとはいえ、旅から旅をさまよって、南の国の椰子の葉影に懐かしい娘のゆくえを尋ねて来た親の心を思いやると、私はそのダルトンという未知の老人を憐れむような、さびしい悲しい心持になった。安井君もかれに同情するように言った。

「考えてみると気の毒です。なにしろ久しく逢わないので、娘がどんな人間に変わっているか判らない。ダルトンは小鉄ばかりでなく、もう一人の芸妓――この花吉です――をよんで、なにげなく遊んでいながら、小鉄の身許やその人間をよそながら探ってみると、たしかに自分のむすめに相違ない。人間も悪く変わっていないらしい。ダルトンは喜んで安心して、その晩はそのまま別れてしまって、あくる日さらに出直して小鉄をよんだ。