Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.953 caratteri · 124 schermate
一月五日
一月六日
帰りからずっと気分が悪く、夕食はすっかりAに仕ていただいた。自分には餅や何かが悪いのだろうか
〔欄外に〕日本人は、何故夫婦が「自分達」と云う感情で生きて居ないのだろう。私共が二人名前であげた年賀に対して、大抵の処は良人の名ほかない。
一月五日(水曜)快晴
久しぶりの快晴である。天気がよいと、心まではっきりと引立つ。今日は昨夜熟睡したためか、頭の工合が可成よい。
「黄銅時代」、(一)の(一)終り、
自分自身の表現を持つことの至難、
一月六日(木曜)
午後から林町へ行く。風呂へ入るつもりであった。行くと、国男と母上とが又衝突で、私を迎に寄来した処だと云う。ああ云う感情的な、母としての権利を何処迄も主張しようとする女性の怒りや悲しみと云うものは、愛が一旦拒絶されると、思慮を失った烈しさで狂うものらしい。自分は母上が、丁度来た下島と祖母とを前に置いて、貴方が居るなんかは知らずに此那家へ嫁に来たのから間違って居た、と云うような毒舌を振うのを、淋しい心で見て居た。激しい事を云い、はげしく泣き、そして機嫌はなおってしまうのだ。「此那家へ来なかったら」と云うようなことは、彼那に雑作なく或程度までは出まかせに云えるものなのか? と云うことの出来るのは、女性の不幸であり良人の不幸である。