Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.953 caratteri · 124 schermate
二月十日
ので、昨日、母上に、助手のような人でもやとおうかと云った。かえってから、種々寝乍らAと話すうちに、Aは、自分の感じることを感じとしては分らないことが多くある。結婚する時、自分が決して自分中心でなく、私のために生活しようとしたように、あくまでもそうするのだから、私の仕たいようにしたらよいのだ、自分は最後迄辛棒する、と云った。此は、つまり、彼が私の性格全部を理解して、私が、ああしたいと云うのは、ああ云う原因により斯うすればよいのだ、と云うことは分らない、私が斯うしたいと云うから、其なら遣ったらよかろう、と云うことなのだ。此のような理解が充分でない時の女性の心に起るものは難しい。若し私が深い考と叡知がなければ、私は自分の我ままに食われAのよい心持を殺して、恐ろしい生活を現出させてしまうだろう。私の思うことは、私がもっともっと愛に於て大きくならなければならないと云うことだ。Aを包んでしまわなければならない、或場合には物質に於ても。
二月十日(木曜)
午後から、母上と一緒に、三越に行ったら、休日だったので、白木屋へ行く。
彼女の傍若無人な態度に少なからず当てられる。