Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.953 caratteri · 124 schermate
八月二十九日
うか。
十九世紀中葉からロシアに現れた“Western”と“Slavophil”との対照は面白い。日本の目下の思想界はその通りではないだろうか。
クロポトキンの「革命家の思い出」を読んだものは、彼が、ステプニャクとの友情の始りや人格について、どんなに暖い言葉で書いて居るかを知るだろう。が「文学史」を読むと、実に、彼の理智の明らかなこと――文学史上に置かるべき彼の位置並に、行為を、自分の友情や追想に溺れずに明にして居る処に驚く。若し自分だったら、若かった時の思い出や友情にまけて、おそらく、ヘルツエンに対してより多くの言葉を並べたかもしれない。斯う云う頭の明晰さは必要だ。事物の正当なバランスを見出す上に。
八月二十九日(月曜)
きのう、林町から父上が工合がお悪いと云って来たので、驚いて、二人で行って見た。急性リョーマチで、足が膨れたのだそうだ。大したことはなかったからよい。
Aが、いかにも、自分の家らしく楽しく愛のある態度で居たのに心を動かされた。彼那にも違うものか。
彼は母上が居られると彼那に自由に安らかには居られないのだ。
夜十二時頃まで居た。
八月三十日(火曜)