Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.953 caratteri · 124 schermate

Aozora Bunko

二月一日

二月二日

「俺は一人ものだ。お前がたのために費わなければ費う時がありませんわい」と云う、楽な全心的な心持は、「其那目腐れ金でいざこざ云うなら、さあ、此で彼奴の面を叩いてやれ!」と云って投出す日本人の兄の心持とは異う。

二月一日(火曜)

午後から林町へ行き、夕方まで母上と種々話をする。

結婚の幸福、信頼、浄化された愛と云うこと、

母上が、年をとってから、父への愛を感じると云うのは、今まで多く日本の女性の味って来た経験だろう。

母は、単純に同情から、と云われる。けれども自分はこれをもう一歩深く考える。

つまり若いころは、始めから、疑と躊躇とを以て結婚した、所謂男に対して、性的な苦痛を与えさせられること、横暴? なこと等から反感があるのだ。互の過去や経験に共通な思い出がない。けれども、年を経て、永い間の思い出が、思い出せる始めから共通なものに成って来たのではないだろうか、そして心から純な共感を持つのではないか、有島氏が、芸術家に成ろうとした時に今迄の生活が皆入る、と云われたように、結婚以来の生活のうちに、皆、互の知らない部分が消えてしまうのではないか。

二月二日(水曜)