Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.953 caratteri · 124 schermate
五月二十三日
五月三十日
坂本氏は、ひどくお喋りになった。
一種淋しい感。
五月二十三日(月曜)
驚くべきことを発見した。
夫婦の間の性交によって受ける肉体的の快感は、その性交が情慾が主で――結局に快感を得ることを目的と意識した場合と、久しぶりで会って、嬉しさと愛とでどこまでも互を抱き合いたいと云う激しい情熱で抱き合った時とは、少くとも自分はその快感が違う。快感を主にして云えば、微弱なのだ。或はそれを弁別しない程、亢奮するのか? 交接して、女性が、強い快感を感じる場合は、或程度までそのものを、胸の愛から切離して味う心持になった時のみらしい。らしいのだ、よくは分らない。が確かに何か違いがあること丈は事実だ。
五月三十日(月曜)
今日、あさかへかえる筈だったのが、お父様が、俵国一氏が外国へ行かれるので、送別に兄夫婦、吉野〃〃、彼等〃〃、自分達をお二人でお呼びになるから、私に、それまで居てはとおっしゃるのでのばした。
「お前五日頃まで此方に居て貰えないかね、勿論其日にかえって来てもいいことだが」
「何なの、おとうさま」
「いや、今度、俵さんが洋行するのでね、久しく兄さん夫婦を呼びたいと云って居たのだから、吉野さんと一緒に食事をしようと云うのさ、お前がたにも、会って置きたいと云われるから、どうかね、都合はつくかね」