Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 102.285 caratteri · 204 schermate

Aozora Bunko

一月三十一日

二月一日

一月三十一日(火曜)晴

強く風が吹き、さむさなかなかきびしい。早、布団の綿入れを手伝い、午後になって Ruling passion をよんでしまう。インテレクチュアルで上品であるが、文学者の心から見ると、一種アメリカらしいインテリゲンツァの型にはまって居ると思わざるを得ない。純文学としてよりも寧ろ、外交官であり、有名な釣好きであり、趣味の人として彼の書いたものと云う点が面白いと云うべきなのだろう。一寸した小品と云う感じで、小説には届かない。

夕飯の仕度をして居ると静江が来、三輪へ急に行きたいと云う。行かせる。とりがあわて、Aにろくにあいさつもせず出かけて行くのが気の毒なような憐れなような心持を起させた。娘は、若くても独立的生活を営んで居るので、自信があり、自分を支配した態度で居るから面白い。

静江が、余分な金を姉から貰うについて、母を呼び、貴女さえ田舎に居、金を貰ったら此位のことはしてやれるだろうに、と云う小言であったとか、他人の自分に話すのだから可哀そうになる。

夜、珍しく二人で、実に静かで、顔を真ともに見るのが恥しいような妙な心持を覚えた。

二月一日(水曜)