Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 102.285 caratteri · 204 schermate
三月二十四日
夜、ずっと銀座の方をぬけ日比谷まで歩く。家について三十分もしないうちに雨が落ちて来た。通りあめ。春の気候らしい。十二時頃までかかって、朝書いたものをすっかりやりなおし。気がのらず、一筆一筆書くとろくなものは出来ず。山川と云うジャパン・アドヴァータイザーの男が一宮さんを呼ぶことを提議する。戸の内さんも一緒だしするから、賛成をする。
三月二十四日(金曜)晴 風強
きみを、明日にかけて暇をやる。北海道から兄、祖母が出て来たのだそうだ。
家のことに金がかかるから本は買えない、と云うような状態、又Aに、一種の遠慮をして、又遠慮をさせるような性格の彼と、一緒に生活して居て自分の芸術的教養は、どんなになるか、此点を考えると、大きな問題になって来る。
自分の心持では斯うだ。Aと別になりH町へ住むとする。そうすれば、彼女等は、やっぱり自分の先見が当って居たと思い、私が結婚したのは、彼等にあやまらなければならないことであったと認めようとさせ、又、彼等の思想で私を支配しようとするだろう。自分はこれはいやだ。又、Aにも、そう云う牽制は与えられたくない。アクティブにどんどん自分のよみたい本は買い、ききたい音楽はききたい。