Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 102.285 caratteri · 204 schermate
一月三十日
自分の小説で良人を養って行くことは出来ないのだろうか、深く考えさせられた。自分があの振袖を質屋へでもあずけ、とれず、今頃はどこでどんな店に売られて居るか、賃仕事でもしながら想像するような場面も浮んで来る。
先達中から、市内に、謎のような幸福のために、と云う葉書が配られる。知名な人の処へ、同文の九枚を誰かに送れ、九日間にしないと大不運が来る、と云って来るのだそうだ。きっと自分の処にも来るだろう、と思って居ると、今朝来た。全体なら、大した気にすべき処を、平気で、思わず微笑した。第一の原因、近頃、警察でやかましく云って、謎気が薄らいだこと、第二、文字が余り無学文盲の書いたらしいこと、第三、自分の幸不幸が此那葉書一枚でどうなるものかと云う心持。(書くと一寸面白い)と思う。
一月三十日(月曜)
○級会、非常に都合よく行き、皆楽しそうににぎやかにして居るのでうれしかった。千谷さんがうちで会うのとは異い、自由に昔のままなのがおどろかれた。玄関を入って来た時、美しい、衣服の裾をさばき亢奮したような大股で自分を見、手をふったのに、目のさめるような美を感じた。
六時過に帰り、つかれて早く眠った。