Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 102.285 caratteri · 204 schermate
二月二十日
二十一日
秋子さんが、髪を下げ、リボンを結び、赤い裾のついた紫の着物をきてまるで亢奮し、娘の一さかり今をさかりと云う風に見えるのに、直子さんは髪を淋しく結い、少しほか笑わず、ひっそりと、クリティカルに、まるで正反対に見える。思いがけず、お茶の水で一年上だった穂積さんと云う、顔の赤い、ウンシャンな人に出会った。心はよい人らしい。それが、秋子さんと、良人との間に一度破綻が起ったときとりもったとのこと、面白し。
直子さんは上海に居るとき、父の神前で、有名な放蕩者と婚約を結ばせられ、結婚の日が定った二日前とか、島田を結わせると云って家をにげてしまったのだそうだ。倉田百三さんとは七年も友人以上の関係があるとのこと、それを云って、先方は断ったのだそうだが、不幸な、人、百三さんのああ云うデタラメが見えない処に、何とも云えない女の心持がある。
二月二十日(月曜)曇◎~二十一日(火曜)晴
昨日から病気。長引いて居た故か、今朝おなかがひどく痛く、実際、さっぱりと起き、仕事をするAを羨しく思った。実に、此ばかりは困る。どうにかして前後の苦痛をとり、煩わされたくないものだ。そろそろ約束の小説を書かなければならないのだが、今日は仕方がなし。